DBの価値:創作資本主義

きっと原作ファンの方々は、この「つよきす」の映像化に大いに期待を馳せていたことなのでしょう。その結果アニメと原作の出来の差異に戸惑いを隠せない人が多々存在しているのだと思います。しかしながら、ファンっていうのはそこで全否定するのではなく何らかの可能性を模索するもの、と考える人が誰一人存在していなかった、これこそが悲嘆に暮れるべき出来事だと僕は思います。--http://d.hatena.ne.jp/terasuy/20060711/p1#c

 祭り、二次創作群、作品それ自体の質、そういうものが、作品というDBに高い価値を与え、ユーザーにDB消費の快楽を与えるが、不本意なアニメ化は、DBの価値を毀損する(と、ユーザーが考えるのではないか)と思ってみたり。
 もし、ヨーロッパのスポーツカー専業メーカーを東アジアの資本が買収し、旧技術陣を追い出し、工場を閉鎖し、自分の傘下の会社のクルマにブランドのバッジをつけて売り出したら、そんな気持ちになるのかな。

参考:
http://d.hatena.ne.jp/tosakusha/20060628/1151490983

と、いつもの日記の文体でした。
本来の、「東氏のデータベース消費」は、例えば「眼鏡属性」みたいなものがオタク共有DBに登録され、オタクは「眼鏡」というアイコンを見ただけで動物的な快感を得られる、というものです。この文章で用いているDBは、作品(群)自体をDBと解釈し、ファンの間である程度盛り上がるとDBが自立、莫大な二次創作を産む*1という見方です。通貨の自立、企業の株式公開、上場、などとの類似を考えています。主としてDB価値の上昇について書いていますが、価値を毀損する例として、不適当なメディアミックスがあげられるのかもしれません。

[catfist]グループ企業とか

 Gガンダムを見て保守的なガノタが怒るのも同じような理屈でしょうか。Le.Chocolatの存在がライブドア本体を叩くのに使われたり。

[mind] 欽ちゃんは根強い人気を誇っているわけですが、

(資本導入のためとは言え、新株主の意向を受容れ)阪神球団が欽ちゃんマスコットを球場でアピールしたりとか、欽ちゃんバッジ…をブランド展開しても>< という話? ――それ本来の野球game playと関係ないやん;
 要はブランドの(権利者が良かれと望んだ意図に結果的に逆行してしまう)自己毀損行為と。
<それでも応援しますか!? >> ○○ファンさん。
→ identityの崩壊に繋がるようなブランド記号/タグは自分に貼らないよね。
(権利者に対して、民主的な影響力を行使できる場合は格別に考えられそうだけど。)

*1:二次創作が原因とも、結果とも思いませんが、指標としてわかりやすいので