概ね狙いは理解できたと思います。
 ネタを提供するシステム、情報収集を楽にする、というより肩代わりするという感じですかね。面白い試みかもしれないと思います。問題は、ご自分でも書かれているとおり、自分のダイアリー(ブログ)ではなく雑誌に書いてもらう、というところのプロセスですね。

 雑誌が個人ブログと違うところを考えて見ますと、いろんな人が見ることと、いろんな人が書くことですね。
 前者は単純にPVのスケールメリットで、人目に付きやすいということですね。後者は、他人の記事と並列されることによって、議論とは言わないまでも、せめぎ合いの状態を容易に得ることができる。比較を得られるということですが、逆に言えば不人気記事は淘汰されるということでもあります。単純に数の中に埋没するリスクもある。
 そういう記事を書き手にも読み手にも意義あるものにするには、俺はやはりある程度の方向性を示すことは必要と思います。あるいは場の空気が編集機能を代行するかもしれないし、情報収集を肩代わりする試みがそのような意味を持つかもしれません。sirouto2さんは、参入障壁を徹底して下げることで、自前のブログに書くほどの気合は入ってない層を取り込んでスケールメリットを最大限に活かそうとしているように見えます。それはそれで方向性としてはアリだと思いますが、正直なところ、それが「雑誌」なのかどうかは俺にはちょっと疑問です。むしろフォーラムのように思えます。

 というところでまとまらなかったのでちょっと長くなりますが、コミュニティを開く、ということを考えると、外に向けて書くということが必須になるように思います。ひょっとして、参加者内での議論とか相互言及ではなく、それぞれが勝手に外に向けて書く、というような「雑誌」をイメージされているんでしょうか。俺がことさら編集の方向性にこだわるのは、それが外向けのパブリシティになりうるからというのが大きいと今気づいたんですが、もっと根本的に外向きな、 はてなライターギルド⇒⇒一般はてなー てな形で。
 もうこの際なので吐き尽くしますが、祭りというのは相互作用で起きるものですので、外部からのリプライをどうやって求めるか、そして受け入れるかということは考えておくべきと思います。ライターの相互言及を前提しないのであればそれなりの仕組みが必要でしょう。議論を期待するのであれば、それが小さな島宇宙に引きこもってしまわないように、パブリシティをいかになしうるかを考えるべきでしょう。

 とか言いつつ、どういう結果になるか全然想像できないのではありますが。というか考えてて楽しくなってきた。立ち上げの一助となれば幸いです。

[mind]

 はてブはリプライを見ませんね。…自然発生的に流れてくる。大本がリードオンリーな場でもありますし。コメントが何百とかついて祭りっぽくなったりはしても、雰囲気が盛り上がってブロガーのネタにされるだけでその場から何かが出てきたりはしない。

 実は、「相互お気に入りサロン」では、自分のコメに対する、お気に入りさんのコメも互いに共通認識が取れて掲示板ライクになっているわけです。
 

 せいぜいスレッドフロート式の掲示板が目新しかったという位でしょう。それもあめぞうの「インスパイア」だし。人さえ集まれば面白いことは自然発生的に起きて、でも最初に人を集めて軌道に乗るまでが一番大変なんでしょう。

 初心者執筆者(だけど独自のコンテンツを内包し、成長の可能性を秘めている)の多数の人々を巻き込んで(祭りにして)いくためには、次のような条件が望ましいと感じました。

  • レスがあり、作者・読者の双方にインタラクティブ感(書き易さ)があること。
  • 護送船団方式、炎上から守ってくれる。名無しモードを使わなくても大丈夫。
    • 表現手法の事前checkとか、ファンレターの媒介とか…!?
  • 名前を掲げてあるし、名誉(知名度upとか)と権利etcは作者に帰属する。
  • 所場代/Agency cost/マネージャの給料も安い。

――要するに、言論の自由貿易じゃなくて、保護貿易ですね、とりあえず。敷居を下げて、有望なキャラ株を集めて、独り立ちできるまで箱に入れて芽が出て育つのを待つ、みたいな息の長い。
――CNETblogとかみたいだけど、上手く行ってるんだろうか?
――これって編集長?管理人? *1
――編集長にグレードアップするには、2chコテハンさんを集めてくる、みたいな?

*1:アレな産業を思い浮かべてしまった…///;